お仕舞いの日、そして始まりの日
2018.02.11 Sunday
まだまだ寒い日が続きますが、暦の上では春。
でも、日差しは春めいてきましたね。
坂本呉服店は、2月6日に節目の日を
迎えました。
そしてこの日は祖父の命日。
以前から築65年の店舗の老朽化や、
ここが借地であることなどで店の営業の場所を
これからどうするかを考えていました。
昨年5月29日に思いきって、表通りから
裏の仮店舗に営業場所を移しましたが、
この度、85年祖父の代から商売して来た
この場所を離れ、この春より移転し営業する
ことになりました。
坂本呉服店の歴史を一時停止し、春からは
新天地で生まれ変わります。
65年間、坂本呉服店を守り、頑張って
建っていてくれたこの建物にお疲れさま。
生まれた時からずっと今まで、
よくして頂いた、上八日町の皆さま、
天国から見守ってくれている祖父、祖母、
父、母、番頭さん、
そして、そして、今まで、坂本呉服店を支えて
来てくださった皆様に心より感謝致します。
新店舗は4月7日オープンの予定です。
桜満開の季節に、新店舗でお会いできるのを
楽しみにしています。
今まで85年間、本当にありがとうございました。
そして、これからもどうぞよろしくお願い致します。
祖父から父へ、父から私へ渡されたバトンを
しっかりと握りしめて、これからも
頑張り続けていこうと思います。
お仕舞いの日の店内
この建物も2月末には解体されます。
坂本呉服店の歴史を見守っていてくれる招き猫ちゃんと福助さん。一緒に新店舗にいこうね。
これもお宝。
2月6日はお墓参りに行き、祖父や父に報告。
店内2階は昭和。
友人にこの日を写真に収めてもらいました。
お仕舞いのは、八王子の伝統工芸士・吉水さんに
織って頂いた多摩織のずらし絣の着物と
博多西村の麻の葉の帯を締めました。
皆さんに見守られ、この場所で最後の閉店のガラガラ。
また春に新天地でお会いしましょう。
坂本呉服店
坂本直美